Take me faraway

140字に収まらないひとりごと

前世を思い出した

「羞恥心」という3人組をご存知ですか?10代の子は知らない子の方が多いかもしれませんね。20代以上の方には懐かしいなぁと思われるんじゃないかなと思います。

10年ほど前に『クイズ!ヘキサゴンⅡ』というクイズバラエティ番組がありまして。羞恥心はこの番組の企画から生まれたアイドルグループです。番組内で珍回答を連発して当時「おバカタレント」と呼ばれていたつるの剛士さん、上地雄輔さん、野久保直樹さんと本業が俳優である3人で結成されました。2008年にはCDが発売されてオリコン年間シングルチャートにランクインしたり紅白歌合戦に出場したりと大ブレイクし、日本中に”おバカブーム”を巻き起こしました。

 2009年に野久保さんが「勉強のために旅にでます」と番組を卒業し、2011年に羞恥心は解散を発表しました。(ずっと2009年に解散したと思ってたけどそうではなかったらしい)

 なぜ唐突に10年前の話を始めたかというと、3月11日に遊助*1大阪城ホールライブがあったらしくそこで羞恥心が10年振りにステージで集合したとつるのさんがTwitterに投稿されたのを見たんですね。去年の6月頃にもつるのさんが3人で久しぶりに再会したとお写真付きで投稿されててその時は「わっ!のっくんだ!久しぶり!!」と昔買ってもらったヘキサゴンのアルバムを引っ張り出して羞恥心(デビュー曲)を聴きながら3人の再会を嬉しく思いました。

そして3月11日のお写真では3人が白いロングコートにそれぞれのメンバーカラーのストールを巻き付け、背中には「羞」「恥」「心」の文字。そう、あの頃と同じ衣装です。その姿を見た瞬間、衝撃が走りました。

 ジャンルを問わず何かを夢中で好きになっている人に聞きたいのですが、推しにハマる前の自分ってどうやって生きていたか覚えています…?あるいは今の推しにハマる前は何に夢中になっていたか思い出せますか…?

先日友人と「ジャニヲタになる前の自分って何に夢中だったか?」という話題になり思い出そうとしたのですがこれが全然思い出せないんですね。2008年以前の自分、何を楽しみに毎日を生きてたんだ…?

それが10年振りに羞恥心の衣装を着た3人を見て、一気に思い出したんですね。アルバムに付いていた特典のDVDを何度も繰り返し観ながら振りを完コピしていた自分。運動会のダンスで羞恥心を踊ることになったとき誰よりも腕を大きく回してた自分。上地くんのブログを学校から帰ると真っ先に毎日欠かさずチェックしていた自分。

羞恥心が3人でなくなった日から固く蓋を閉めて胸の奥底にしまっていたキラキラ。ゆっくり蓋が開いた音がしました。じんわりとあたたかい気持ちになると同時に少し切なかった。率直に思ったのが「好きだったな~~」だったから。「好き」じゃなくて「好きだった」。あんなに大好きだったのにすっかり過去の感情になっちゃったんだなって。でも解散した後こうやって3人が衣装を着てまたステージに集まる姿を見れるなんて思ってなかったからめちゃめちゃ嬉しい。ありがとう世界。

 

前世を思い出した話でした。

*1:上地さんがアーティスト活動をするときの名前